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邦画

映画『蘇る金狼』(1979年)映画レビュー ネタバレあらすじ&感想

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映画情報

公開 1979年8月4日

制作国 日本

原作 大藪春彦

監督 村川透

脚本 永原秀一

制作 黒澤満 柴崎達郎 伊藤亮璽

制作総指揮 角川春樹

キャスト
朝倉哲也-松田勇作永井京子-風吹ジュン
小泉-成田幹夫
金子-小池朝雄
磯川-南原宏治
桜井光彦-千葉真一
石井-岸田森

あらすじ

普段は真面目な会社員朝倉哲也は実は強靭に鍛え上げられた肉体を持ち東和油脂経理部に勤務しながら会社を乗っ取ろうと密かな野望を持っていました。手始めに白バイ隊員に扮し現金1億円をうばい、麻薬の元締めの市会議員磯川から麻薬と引き換えます。東和油脂上層部の情報を得るため、経理部長小泉の愛人、京子に近づき肉体関係を結び麻薬で薬漬けにします。

役員達の横領を元に脅迫された東和油脂上層部は桜井を恋人共々興信所の石井に始末させました。その後石井は清水社長に1億円を要求します。朝倉の裏の顔を知った清水社長は重役昇進と引き換えに石井一味の始末を依頼。成功し社長宅へ招かれそこで始末されそうになりましたが返り討ちにし、今までの動向の証拠を突きつけ東和油脂の200万株を要求します。

大株主になった朝倉は社長の娘とも婚約しました。全てを手に入れた朝倉は一人部屋で狂った様にさけび、銀色のマスクを着けます。ある日、鈴本光明が甥の桜井光彦の復讐に東和油脂を乗っ取るため、朝倉の200万株を3倍の24億で売ってほしいと交渉してきます。しばらく考えて了承しました。
京子は小泉が朝倉から多量の麻薬を購入し喜んでいる姿を見て悲しみにくれます。

朝倉と京子は鐘が鳴り響く教会のような廃墟のような建物にやってきました。口づけをします。まるで結婚式のようです。朝倉のポケットには航空券が2枚。1枚は京子のための券です。そのことを知らない京子は朝倉の腹にナイフを刺します。朝倉は驚き京子の首を絞めます。呆然とし、よろめきながら一人飛行機に搭乗すると、顔色が悪い朝倉を心配したキャビンアテンダントに「、、、木星には何時につくんだ」と最後につぶやき目を開いたままくずれおちました。

感想

大藪春彦のハードボイルドな要素をところどころ演出しようとしています。(例えば銃の手入れをするシーン)小説ではメカニックを細かく描写することによってリアリティが感じられますが、時間枠に限りがありストーリーに直接関係ない描写なので、この辺が原作の良さを残す演出として難しかっただろうと思いました。

原作の朝倉哲也のイメージとは少し違いますが、長身でワイルドでかっこいい松田勇作は映画版としてはぴったりはまり役だと思います。

まとめ

第3回日本アカデミー賞 主演男優賞に松田勇作がノミネートされました。

ロケ地を紹介します。

東和油脂本社は港区三田の笹川記念会館です。

朝倉哲也がランボルギーニ・カウンタックLP500Sウォーター・ウルフで疾走するシーンでは明治神宮外苑の 銀杏並木が登場します。

この車はカナダの石油王でF1チームオーナーのウォーター・ウルフがランボルギーニにオーダーした特別仕様の1号車でブリスターフェンダーやウィングがオリジナル仕様と異なっています。世界で3台しか存在せず赤いボディカラーは1台だけです。市販車のLP400Sの量産2号車を手に入れたウォルター・ウルフがプロトタイプの5Lから縮小された4Lに満足せずプロトタイプと同じ5Lのエンジン仕様をランボルギーニに作らせました。通称「ウルフカウンタック」と呼ばれます。ランボルギーニはこの車を元に市販車をLP500Sへ進化させました。

成功を収めた朝倉哲也がチョイスする車として当時の時代背景からまさにベストな選択ですね。

最後までご覧いただき、ありがとうございます。

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